極域磁場・オーロラ変動のグローバルメカニズム研究会
下記の極地研研究集会を2018年9月21日(金)に開催します。学生の方々も気軽に、研究発表・議論の場としてご利用ください。
***
平成30年度国立極地研究所研究集会「極域磁場・オーロラ変動のグローバルメカニズム研究会」
概要:極域電離圏で起こる磁場・オーロラ変動の原因特定には、磁気圏の、磁力線、電流線の形状を知ることが不可欠です。しかし、観測から磁力線や電流線はトレースすることはできず、磁気圏の原因を特定する全てのモデルは、原理的に推定の域を出ることはありません。しかし最近では、シミュレーションから磁気圏電離圏結合系を再現し、極域の磁場・オーロラ変動の形成とトレースを同時取得できるようになりました。再現結果を観測と1対1に比較し、両者が一致すればそれが正解であり、トレースも正しいという原理に基づいて、新たなる研究体系を構築することをめざし、本研究集会を開催します。これまでの一連の研究会(平成28年度「磁気圏複合系研究会」、平成29年度「サブストーム・オーロラシーケンス研究会」)と合わせたアウトプットとして、オーロラ物理の日本語教科書を極地研から出版するための相談も行います。
日時:2018年9月21日(金)10:00-17:00
場所:国立極地研究所 3階セミナー室
SOC:片岡龍峰、田中高史
プログラム(ver 2018.09.19):
1000-1025 坂翁介, Pi2脈動:磁力線双極子化の素過程
1025-1050 渡邉智彦, 磁気圏-電離圏結合系における不安定性とオーロラの微細構造形成
1050-1115 南山泰之, リポジトリを活用した電子出版について
1115-1130 コーヒーブレイク
1130-1155 田中高史, サブストームの磁場トポロジー
1155-1220 佐藤夏雄, Pc5オーロラアーク脈動と磁力線共鳴
1220-1245 菊池崇, 非圧縮性電離圏のULF帯周期変動-HF Doppler観測-
**ランチ休憩**
1330-1355 西谷望, 磁気圏-電離圏ダイナミクス研究におけるSuperDARNの役割 - レビュー
1355-1420 渡辺正和, 沿磁力線電流系の電流源と電圧源の関係
1420-1445 藤田茂, MHDシミュレーションで得られたplasma sheetからlobeに剥がれるplasmaの変動について
1445-1500 コーヒーブレイク
1500-1525 鷲見治一, OMNI太陽風データを用いた太陽圏MHD解析
1525-1550 片岡龍峰, 1958年2月11日の巨大磁気嵐について
1550-1620 コーヒーブレイク
1620-1720 議論:教科書執筆の分担について
1800- 懇親会@C607
0コメント