サブストーム・オーロラシーケンス研究会
***「サブストーム・オーロラシーケンス研究会のお知らせ」***
平成29年度国立極地研究所研究集会「サブストーム・オーロラシーケンス発生機構研究会」
あらゆる磁気圏変動のフリーエネルギーの元は、対流であると考えられます。サブストームは磁気圏変動の内で、最古にして最大の未解決問題です。サブストームでは、成長相のquiet arc、オンセットのinitial brightening、拡大相のwestward traveling surgeというように、明確なオーロラシーケンスがあります。これらの個々の観測に対しては、様々なモデルが提案されていますが、その多くは対流の構造を関連させていないようです。ところが最近、サブストームは対流の遷移とし理解でき、サブストーム・オーロラシーケンスは対流の発展に対応することが分かってきました。オーロラは上向き沿磁力線電流と対応し、その起源はダイナモです。従ってオーロラシーケンスに対して、ダイナモの生成機構、それを駆動する対流構造が明らかにされなければなりません。
この研究集会では、オーロラ発生の様相、サブストーム電流系、サブストーム沿磁力線電流とそれを発生させるダイナモ、ダイナモを励起するエネルギー変換、対流の変動構造、などについて議論したいと思います。
日時:2017年9月25日(月) 10:15-17:00
時間外の入室は不可、会場前での待機もできません。必ず、10:00以降に会場に到着するようお願いします。
場所:京都大学 東京オフィス
新丸の内ビルディング10階(JR東京駅から徒歩1分)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.html」
SOC:片岡龍峰、田中高史、海老原祐輔
アジェンダ案 (2017/9/5 version):
午前の部(10:15-12:20)25 min x 5 = 125 min:
田中高史 「対流の基本構造とサブストームへの発展」
海老原祐輔、田中高史 「サブストーム・オンセット時のエネルギーの流れについて」
菊池崇 「磁気圏電離圏対流の電磁気学的考察」
橋本久美子 「中低緯度電離圏から視るサブストーム」
坂翁介 「Longitudinal propagation of field line dipolarization」
午後の部(13:00-17:00)25 min x 8 = 200 min :
三村恭子、小原隆博、藤田茂 「グローバルMHDシミュレーションデータを用いたシータオーロラの成長過程の解明」
田中高史 「鞍点分岐ヌルから生成されるテーターオーロラ上空の磁場構造」
渡辺正和、田中高史、藤田茂 「時間変化する磁気圏ダイナモの考察」
藤田茂・田中高史・渡辺正和 「substorm sequence と dayside magnetosheath-cusp activity」
休憩
鷲見治一 「太陽圏外圏構造と時間変動」
内田ヘルベルト陽仁 「アイスランド昭和共役オーロラの高速変動」
片岡龍峰 「あらせ昭和共役の磁気嵐イベント紹介」
議論 「教科書の原稿分担案について、ほか」
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