磁気圏複合系研究会のお知らせ
平成28年度国立極地研究所研究集会「プラズマシート極域電離圏投影問題研究会」
平成28年度名古屋大学宇宙地球環境研究所研究集会「地球磁気圏複合系の科学」
近年、地球磁気圏の磁気流体グローバルシミュレーションを用いた研究が進んだことにより、太陽風、磁気圏、電離圏を渦巻くプラズマ対流と電流系が、準定常から分単位という幅広い時定数において、これまで観測されてきた様々なオーロラ現象との定量的な対応が調べられる時代となりました。その結果、グローバルな磁気圏の磁気流体的な状況を把握しつつ、シミュレーション結果が予測する様々なローカル現象を、観測によって確認し検証する、という研究手法も成立しつつあります。このように、磁気圏・電離圏の研究を進めていく上で、シミュレーションは不可欠なものとなっていますが、依然として、十分に現実の現象を明らかにできない点が存在していることも事実です。磁気圏物理学は、太陽風や電離圏との相互作用なども含め、複合系として扱う必要があり、系全体が自己無撞着性を満たすことが重要です。
そこで今年度の研究会では、この分野で先端的な役割を果たしてこられた藤田茂先生(気象大学校を今年度退官される予定)に、地球磁気圏複合系の理論・シミュレーション・モデリングについて基調講演をしていただきます。観測結果による検証までを含めた磁気圏複合系に関する研究成果を共有し、今後の分野の発展のため、どのようなアプローチを考えていかなければならないのか、について議論を行うことを、本研究会の目的とします。
藤田茂教授は、ULF波動やその電離圏による影響についても多くの業績を残してこられ。また近年では東北地方太平洋沖地震をきっかけに地磁気誘導電流(GIC)などについても積極的に関わってこられました。これらのテーマに関する研究発表についても歓迎します。
講演申し込みの締め切りは8月19日(金)です。
以下のURLで、旅費等ご希望を教えてください。
http://st4a.stelab.nagoya-u.ac.jp/aurora2016/
日時:
2016年9月20日(火) 13:00-18:00
2016年9月21日(水) 9:30-17:00
場所:
極地研3階セミナー室
招待講演者:
藤田 茂(気象大学校)
荒木 徹(京都大学)
菊池 崇(名古屋大学)
渡辺 正和(九州大学)
蔡 東生(筑波大学)
新堀 淳樹(京都大学)
高橋 直子(東北大学)
SOC:片岡龍峰、田中高史、海老原祐輔、中田裕之、西谷望
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